3点とも紙に色鉛筆で描かれております。
まずは、1点目。

ピエロの人形とカレールー皿、そしてビー玉の静物です。
クタッとした人形が愛らしく柔らかく描けております。
カレールー皿の金属感、ビー玉のガラス感、
それぞれの質感の描き分けも見事です。
以下は部分です。

カレールー皿に映り込んだビー玉の様子までしっかりと捉えられております。
手数こそ入ってはいませんが、台に白い布が敷かれていて、
その上にモチーフが組まれているというところまで十分に感じさせてくれますね。
2点目。

赤い瓶とびわが秋っぽい印象を与えてくれる静物です。
こちらの作品も、ひとつひとつの物の色と質感が丁寧に追いかけられております。
台上の白い布の表情は、ピエロの静物の時よりも成長を感じますね。
ピンクのガーベラも活き活きと描けております。
3点目。

異国情緒あふれるオリエンタルな水差し(?)と、江戸切子のグラスの静物。
青い布の上に補色であるオレンジを乗せ、手前には貝殻を配置しました。
色鉛筆では、色鮮やかに描くのはなかなか難しいのですが、
Tさんは、画面にしっかりと色を塗り込んで、
それぞれの物をきっちりと描写することができております。
3点とも、画面に緊張感のある作品に仕上がりました!