どちらも、紙に色鉛筆で描かれております。
まずは、1点目。

教室にある、アカショウビンという鳥の剥製を観ながら描きました。
実際の剥製は、やはり亡骸を使わせてもらうわけですから、
生きている時のような毛の色鮮やかさは無くなってしまうわけです・・・
なんとか、生きている時のような毛の鮮やかさに近い感じに描けないものだろうか?
と、Tさんはアカショウビンの画像を資料として集め、生前の色を参考にして描き上げました。
シルエットで見てもとても美しいですね。
アカショウビンが丁寧に描けているのはもちろんなのですが、
足場になっている木や、その土台となっている木もしっかりとよく観察できております。
以下は部分です。

鮮やかな色にだけでなく、毛並みや立体感、
背景とアカショウビンとの“キワ”にもしっかりと注意して描けているのが、
よく分かって頂けると思います。
こちらは、2点目。

ご自身で飼われているメダカさんを描きました。
透けている感じ、小さい身体ながらも立体の感じ。
フワフワと水中を漂っている感じ。
周りの色を反射して色鮮やかなところ・・・などなど、非常に神経が行き届いております。
ぱっと見では、色鉛筆で描かれていることが分からないくらいだと思います。
以下は部分です。

こうして部分で見てみると、紙に色鉛筆で描かれているのはよく分かりますね。
質感の表現も実に見事です。
どちらも、非常に完成度の高い作品に仕上がったと思います。