鉛筆デッサンです。

籐の籠に果物をたっぷりと乗せた、いわゆるフルーツバスケットでしょうか?
Sさんは、真横からではなく少し横から見下ろした状態で描きました。
見下ろすと、果物ひとつひとつは観察しやすく描きやすくなりますが、
真横から描くより、籐の籠の描写は難しくなります。
しかし、Sさんはそれに果敢に挑戦し、
じっくりと時間をかけてモノにしました!
以下は部分です。

こうしてズームすると、籐の籠の編み込んである形のひとつひとつを根気強く観察し、
非常に丁寧に描いているのがお分かり頂けると思います。
編み込んである部分のへこみやでっぱりに気を遣いながらも、
全体は“立体物の籠”としても成立させないといけないわけですから、
これは決して容易なことでないのです。
さらに、部分。

りんごの手前奥の強弱。さくらんぼの赤さ・・・などなど、
部分的に見てもハーフトーンが美しく、とても魅力的です。
非常に完成度の高いデッサンになりましたね!