2点とも油彩です。

まずは、こちらが1点目。
世界最大の花で、その一生の内5日間しか咲かないと言われているラフレシアを描きました。
なんともグロテスクですし、恐ろしささえ感じる植物ですが...
その怪しい赤味や質感までも見事に表現されていますね。
しかし、この作品はラフレシア部分だけが良いわけではなくて、
その周囲の落ち葉なども実に丁寧に観察できているからこその完成度なのです。
以下は部分です。

落ち葉によっては、主人公であるラフレシアよりも明るいものもありますし、
またはその逆のものもあります。
それらひとつひとつを頭の中でしっかり整理しながら、
微妙な強弱を描き分けていくというのは、
デッサン力がなければできないことです。
こちらは2点目。

ジャノメチョウを描きました。
蝶の描写の丁寧さ見事さはもちろんですが、
小さな蝶が葉っぱに乗っかった時の“軽さ”まで表現できているので、
息を飲む一瞬を目撃したようなリアリティが出ていると思います。
こちらが部分。

落ち葉の時と同様、Yさんは脇役である葉っぱの葉脈も見逃しません。
これだけ大きくズームしても、隅々まで神経が行き届いるのが分かり、
2点とも素晴らしく魅力的な作品になりました!